バックナンバー

『臨時増刊 鶏の研究』バックナンバー
2015年
2014年19号

19号

アニマルウェルフェア(採卵鶏)
〜生産効率考慮の管理方法とAWの取組み〜

 アニマルウェルフェア(AW)の世界の流れについて、とくにEU・アメリカを中心にこれまでの動きや現在の状況を整理する一方、日本の採卵鶏飼養農家や流通業者の現状を紹介します。あわせて国内でも導入が進むであろうといわれるAW対応型鶏舎の特徴や概要についても収載しました。
■EUとアメリカにおけるアニマルウェルフェアの現状と将来
―2012年からのケージ飼育禁止を決めたEU指令発令から16年が経過した。EUとアメリカにおける現状と今後の動向について解説する。
■諸外国における採卵鶏ガイドライン 鶏舎等の基準概要
―イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアの採卵鶏ガイドラインについて、1羽当りの面積やケージの床傾斜等、鶏舎の基準が比較できる一覧表を収載した。
■家畜にやさしい飼養管理
―倫理から法律へと具現化しつつあるAW。世界で対応が急務になる中、養鶏の視点から世界と日本の動きを解説し、あわせてケージ代替システム等研究内容を紹介する
■AW対応型鶏舎と養鶏場の導入事例
―4社(ビッグダッチマン社、ファッコ社、テクノ社、メラー社)のAW対応型鶏舎の特徴等を解説するとともに、養鶏場のAW対応型システム導入事例を紹介する。
■流通業者のAW対応
―国内3社(生活クラブ、パルシステム、大地を守る会)、それぞれのAWに対する現在の取組状況を紹介する。
■採卵鶏の飼養実態アンケート調査報告
―AWの世界的な潮流等を踏まえ今後の対応に向けて(公社)畜産技術協会が国内採卵鶏農家に実施した飼養実態調査の結果概要を紹介する。


2015年18号

18号

鶏の健康W
〜生産性向上には鶏体を知ること〜

 前号に続いて鶏の飼育環境と健康管理、生産性について、さらにさまざまな視点から詳しく論じた記事を掲載しました。
■鶏の健康・酵素は飼料の消化にとって重要
―フィチン酸分解酵素・フィターゼ・酵素剤等が鶏の飼料の利用性や生産向上・環境対策等へもたらす効果について解説する。
■鶏の健康・ワクチンの経営改善への貢献
―ワクチンを削減することの潜在的リスク(感染症の発生がもたらす経済損失、ワクチンの重要性の低下等)について紹介する。
■鶏の健康・鶏はカビ毒に対し敏感
―高濃度のカビ毒を含んだ飼料を摂取することが鶏に与える影響(飼料摂取量・増体・産卵率・卵重の低下、飼料要求率の悪化等)について解説する。
■鶏の健康・個体管理の重要性を確認
―大型鶏群の管理者にとっての原因究明能力の大切さ(産卵状況を把握すること)について、事例を挙げつつ詳しく解説する。
■鶏の健康・四季の気候変動と産卵成績
―14年間にわたる餌付月毎の産卵率の推移等の詳細なデータを基に、四季の気候変動が鶏の健康に与える影響や管理の大切さを解説する。



2014年
2014年17号

17号

鶏の健康V
〜 生産性向上には飼育環境の整備を 〜

 17号では、鶏の飼育環境と健康管理、生産性について論じた記事を掲載しています。
■飼育衛生環境を整えることはワクチン投与の前段階
−鶏の健康維持のため重要なポイントとなる感染症の防御。その効果的手段としてワクチンを活用するための注意事項を解説する。
■日本の現状に見合ったAW(アニマルウェルフェア)を考える
−最低限のAWを保障するための従来型ケージの精密管理について概説。さらにAWの向上を実現するための飼育システムも紹介する。
■1.4kg以上のブロイラーにおいて体熱放散を促す対策
−ブロイラーが能力を最大限に発揮するためには十分な熱放散が必要となる。熱負荷を減少させるための、飼料・環境・遺伝的改良による対策を論じる。
■大型鶏舎における飼養環境のばらつき 舎内飼養環境の劣悪改善が健康の鍵
−大型鶏舎では飼養環境がばらつきやすく、卵重のばらつきも生じやすい。実際の事例を紹介しながら、飼養管理について解説する。
■健康管理の成果は鶏舎内温湿度記録と飼育管理記録が必須
−日々の数値記録、飼育管理記録を確実に行い、各記録を整理し検証する体制が必要である。それができてこそ鶏の健康管理へ結び付く、と論じている。

2014年16号

16号

鶏の健康
〜生産性向上には飼養管理面の改善を〜

 第16号では、鶏が健康を保つための条件として、飼養環境の整備や健全な腸管の保持等に着目した記事を掲載しています。
●「ストレスの少ない環境整備を」---日常的に留意しなければならない飼料、飲用水、空気(温度・湿度)、光線等の管理から感染症対策に至るまで、鶏の健康管理法を紹介。鶏に快適な環境を与えることが生産性を上げる条件と解説しています。
●「健全な腸管が最大の利益を生み出す ‐ 抗菌性飼料添加物は食の安全性から適切利用を」---「健全な腸管」が鶏自身のポテンシャルを引き出し、最大の利益を生み出す鶏をつくる。この考えのもとに、健全な腸管を阻害する要因である細菌やウイルスについて、また意外な阻害要因についても解説しています。
●「健康な鶏が卵を産む ‐ 大型鶏群では数値管理の徹底を」---産卵に着目し、主に規格外卵から見る鶏の健康について解説。さらに大型飼養形態の中で鶏の健康状態をいかに把握するかについても解説しています。


2014年15号

15号

統計で見る採卵業界の実態
〜採卵業界の進む道、寡占化はさらに進む〜

 第15号では、現在の日本の採卵業界の現在の姿と、今後の見通しを紹介します。
 去る6月に農林水産省から公表された「平成24年度食料・農業・農村白書」の中から鶏卵関係をピックアップして紹介する「鶏卵生産・採卵養鶏経営と飼料供給の動向」、国の農業施策の中でとくに採卵業界に役立つものを一覧で示した「業界を支える各種施策 『攻めの農林水産業』の下での養鶏関係事業一覧」、餌付羽数・配合飼料価格・家計消費量・鶏卵生産量等と鶏卵価格のかかわりを解説した「鶏卵相場の構成要因を統計数字等からみる」、7月に農水省から公表された「平成25年度畜産統計」をそれぞれ掲載。また編集部の独自調査により作成された「配合飼料工場配置図および県別出荷先別数量」「採卵鶏生産者の動向・対前年同期比」「成鶏処理場件数と処理羽数」「採卵鶏孵化場配置図および成鶏羽数」の各一覧図も載っています


2013年
2013年14号

14号

飼料用米活用と生産性の向上
〜 飼料用米活用と鶏卵・鶏肉の生産技術 〜

 第14号では、打ち続く輸入穀物の価格高騰の中、自給化を求める声の高まりを受け、国産飼料用米の活用に向けた取り組みを紹介します。
 「飼料用米の現状と課題」を国立国会図書館調査および立法考査局の中野真里氏に、「畜種に合った飼料用米品種について」を(独)農業・食品産業技術総合研究機構の加藤浩上席研究員に、「採卵鶏に対する飼料用米の給与技術」を岡山県農林水産総合センターの脇本進行専門研究員に、「飼料用米給与による飼育成績および肉質への影響」を新潟大学大学院の藤村忍准教授に、それぞれ執筆いただきました。
また、(独)農業・食品産業技術総合研究機構による「飼料用米の生産。給与技術マニュアル(鶏編)」も掲載しております。

2013年13号

13号

トレーサビリティシステム導入と重要点2
〜 着々と進む欧米のトレス法。日本の現状は 〜

 第13号では、第11号に続いてトレーサビリティシステムに焦点を当てました。トレーサビリティの概要についてまとめた前回に続き、今回はその導入の背景と現状、生産者・消費者の意識、欧米の制度の調査報告、米のトレーサビリティ法の概要等を紹介。また採卵鶏のトレーサビリティのチェックポイントについても、図表付きでくわしく説明しています。


2012年
2012年12号

12号

アニマルウェルフェア
〜AWの最新動向と飼養管理システム〜

 第12号では、日本でもこれから外資系ファストフード店を中心とした実施が予想される、アニマルウェルフェアに焦点を当てました。 EUの家禽・鶏卵産業における動物福祉法規制の影響について京都産業大学の駒井亨名誉教授に、養鶏農場でのAW評価法について東北大学の佐藤衆介教授に、EU・アメリカのゲージシステムの実情について東西産業貿易の村田良樹氏にご執筆いただきました。
また、AWの飼養管理に関する国内外での動き、飼養管理についての参考資料も掲載しております。

2012年11月号

11号

トレーサビリティシステム導入と重要点
〜 履歴開示は自衛のための一手段 〜

  • トレーサビリティ導入の背景と現状
    • 消費者が安心して購入できるシステム
    • 事故発生時、製品回収や原因究明が容易
  • トレーサビリティシステムに対する消費者の意識
  • トレーサビリティシステムの導入状況と導入効果
  • システム導入の具体的な進め方
    鶏卵トレーサビリティ導入ガイドライン
    リスク管理と消費者の信頼を確保する
  • トレーサビリティシステムに関する国内17の法律
  • 採卵鶏のトレーサビリティチェックポイント
  • 採卵鶏の導入から小売りまでのポイント



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