19号
アニマルウェルフェア(採卵鶏) 〜生産効率考慮の管理方法とAWの取組み〜
アニマルウェルフェア(AW)の世界の流れについて、とくにEU・アメリカを中心にこれまでの動きや現在の状況を整理する一方、日本の採卵鶏飼養農家や流通業者の現状を紹介します。あわせて国内でも導入が進むであろうといわれるAW対応型鶏舎の特徴や概要についても収載しました。
■EUとアメリカにおけるアニマルウェルフェアの現状と将来
―2012年からのケージ飼育禁止を決めたEU指令発令から16年が経過した。EUとアメリカにおける現状と今後の動向について解説する。
■諸外国における採卵鶏ガイドライン 鶏舎等の基準概要
―イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアの採卵鶏ガイドラインについて、1羽当りの面積やケージの床傾斜等、鶏舎の基準が比較できる一覧表を収載した。
■家畜にやさしい飼養管理
―倫理から法律へと具現化しつつあるAW。世界で対応が急務になる中、養鶏の視点から世界と日本の動きを解説し、あわせてケージ代替システム等研究内容を紹介する
■AW対応型鶏舎と養鶏場の導入事例
―4社(ビッグダッチマン社、ファッコ社、テクノ社、メラー社)のAW対応型鶏舎の特徴等を解説するとともに、養鶏場のAW対応型システム導入事例を紹介する。
■流通業者のAW対応
―国内3社(生活クラブ、パルシステム、大地を守る会)、それぞれのAWに対する現在の取組状況を紹介する。
■採卵鶏の飼養実態アンケート調査報告
―AWの世界的な潮流等を踏まえ今後の対応に向けて(公社)畜産技術協会が国内採卵鶏農家に実施した飼養実態調査の結果概要を紹介する。
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