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臨時増刊「鶏の研究」第31号
第31号
アニマルウェルフェア8
企業、投資家が家畜福祉に関心を持つ時代へ
- アニマルウェルフェアに対する日本企業の取組み・消費者の認識
―世界と比較して―
幸せ経済社会研究所 新津 尚子
− 日本のアニマルウェルフェアは、欧米と比べてまだまだ低い水準にあり、日本人の約8割は「アニマルウェルフェア」という言葉をいまだに知らないという。それでも大手企業を中心にすでにさまざまな動きがあり、ここ数年で着実に国内の流れも変わってきた。本稿では、日本のアニマルウェルフェアを巡る状況について、種々の調査結果などを交えながら新津尚子氏に解説頂いた。
- 海外、アメリカのケージフリー運動
ザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパン 上原 まほ
− アメリカでは10年ほど前まではケージフリー飼育の採卵鶏はほんの数パーセントに過ぎなかった。しかし、2020年には生産される卵の4分の1以上がケージフリーの環境で飼育されている。アメリカのアニマルウェルフェアとケージフリー飼育の主な流れを上原まほ氏に解説頂き、さらに現在の日本の採卵鶏業界に必要なことについてもご考察を願った。
- 投資家の視点から見たアニマルウェルフェア
高崎経済大学 学長 水口 剛
− 金銭的利益の追求のみならず、より良い社会や自然環境を実現する責任のある投資をしていこうという世界的な流れから、日本でもここ数年でESG投資やサステナブル金融が急速に進展している。その背景にあるといわれる欧州の戦略的な取組みについて、日本のESG投資研究の先駆者である水口剛氏に詳述頂いた。