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臨時増刊「鶏の研究」第26号
第26号
2018年12月発行
不況時における経営効率改善 〜生産性向上と計数管理〜
- 当たり前のことを当たり前に
− 和田安直氏は、鶏卵の生産性向上には、養鶏業の「当たり前」を今一度見つめ直し、実践することが何よりも大切だと説く。今回は主に育成期の成長管理および成鶏期の産卵管理の基本と産卵成績の関係性について具体的なデータを挙げながら、鶏卵の生産性向上に繋がる術を解説して頂いた。
- 鶏卵品質改善のための飼養管理
− 「規格外卵」とは、農林水産省の鶏卵規格サイズ(SS〜LL)を外れた卵、汚卵や破卵等の外観や卵内質等に問題を持つ卵を指す。発現には防ぎきれないものもあるが、管理者の努力や、基準の設定次第で減らせる場合も多い。
本稿では、鎌田隆氏に規格外卵の種類と発現要因、さらに対応法や鶏卵の品質改善のための飼養管理について詳述頂いた。
- 確かな効果で成績改善・糞量低減
− 鶏の健康維持、そして鶏糞の処理コストにも関係してくる飼料は養鶏業の生産性向上において重要な一端を担っているといえる。本稿では、前半頁で今井氏に飼料添加物について、後半頁に鈴木氏に鶏糞低減飼料について、それぞれその現状や実績を解説頂いた。
- 低卵価時こそ注意したい! 〜安定した生産性確保のための鶏病対策〜
− 鶏の健康を第一とした飼養管理には、感染症を予防するワクチンの正しい知識の習得と、適切な活用が必須である。本稿では、ワクチネーションにおける近年の市場動向や養鶏場での事例、代表的なワクチンの長短等について、長年フィールドで数多くの鶏を診てきた白田氏に解説頂いた。さらに、生産性に影響を与える鶏病として注目される伝染性気管支炎(IB)についてもフィールドならではの視点で考察頂いた。
- 不況下で生き残るための養鶏経営
− 不況下で生き残るためには、どのような経営を行っていけばよいのか。長期にわたり経営に携わり、帝国データバンクの評点65点以上を獲得している鶏卵生産者に、現在の養鶏経営の外部要因と内部要因の視点からこれからの経営を行っていく上での注意点について伺った。インタビューは11月7日に行ったものである。なお、本人の希望により生産者名は伏せてある。
- 鶏卵生産者経営安定対策事業の概要
−林水産省は平成30年度予算の中で、鶏卵生産者経営安定対策事業に対し48億6,200万円を割り当てている。今回の記事では、鶏卵価格が低落した場合に需給改善と鶏卵価格の安定を図るために行われる同事業の概要について紹介している。